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患者さまへ呼吸器内科
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2024.06.07
COPDについて
COPDってどんな病気?
タバコの煙などの有害物質を長期に吸うことで生じる肺の病気です。呼吸機能検査で気道が狭くなっていることが確認されます。主な症状は、徐々に進行する息切れ (呼吸困難)、咳、痰ですが、これらの症状がほとんどない場合もあります。
COPDの原因は何ですか?
最も重要な原因は喫煙です。タバコを長期間たくさん吸っている人の多くがCOPDを発症します。この他に、大気汚染、有機燃料 (バイオマス)、職業性の粉塵や化学物質への暴露、受動喫煙、肺の感染症などが原因のこともあります。
どうやって診断しますか?
長期間の喫煙や有害物質への暴露があり、呼吸機能検査で気道が狭くなっていることが確認されると、COPDと診断されます。他の病気がないことも確認します。
COPDの治療は?
- 禁煙: COPDの患者さんの肺は、実際の年齢よりも早く老化しています。禁煙や受動喫煙を避けることで、肺が早く年を取るのを防ぐことが出来ます。新型タバコ (加熱式や電子タバコ)が従来のタバコよりも健康リスクが低いという確かな証拠はありません。禁煙外来を受診することで、禁煙の成功率をあげることが出来ます。
- 吸入薬: 症状に応じて気管支を広げる薬を使います。一般的には、長時間作用する抗コリン薬 (LAMA)、長時間作用するβ2刺激薬 (LABA)、または両者の合剤を併用します。必要に応じて、吸入のステロイド薬 (ICS)を併用することもあります。
- 呼吸リハビリテーション: 息切れを軽減し、運動能力を向上させ、生活の質を高めるためのプログラムです。
参考資料
1. 日本呼吸器学会COPDガイドライン第6版作成委員会. COPD (慢性閉塞性肺疾患) 診断と治療のためのガイドライン [第6版] 2022: メディカルレビュー社; 2022.